理学療法から作業療法、言語聴覚療法、さらには臨床心理まで、それぞれの専門スタッフと設備環境を整え、治療と日常生活の支援を行っています。
理学療法(PT)
PT部門では、4名の常勤理学療法士が勤務しています。当センターの利用者様は障がいが重度の方が多く、生じる問題も多岐にわたっています。
PTでは、利用者様の運動機能を最大限に引き出すこと、健康な身体作りを目指すことはもちろんのこと、生活を心地よく豊かに過ごすことができるよう、身体の変形の予防、呼吸の援助、日常生活姿勢・活動姿勢の検討など、個々の利用者様の生活や機能に合わせて必要な援助を行い、PT場面だけでなく、日常生活に汎化できるよう心がけています。
また、環境面の整備として、車いす・座位保持装置をはじめとする補装具や姿勢保持具の作製も行っています。さらに、在宅の肢体不自由児・者、重症心身障がい児・者を対象とした外来での治療も行っています。
作業療法(OT)
OT部門では4名の常勤作業療法士が勤務し、「利用してくださる方々・ご家族の生活がより快適で豊かになること」、「生活に根ざした援助」を目的に、日常生活活動や作業活動(陶芸・紙細工・玉細工・風船バレーボール・書道・コスメ・スヌーズレンなど)を介しての支援や補装具・自助具の作製など環境調整を行っています。外来の対象は、重症心身障がい児だけでなく、肢体不自由児・発達障がい児と幅広く、それぞれに必要な支援を行っています。また、自閉症など発達障がいのお子様を対象とした独自のプログラム(就学前プログラム・保護者研修・学校との連携・お楽しみ会など)も積極的に行っています。
言語聴覚療法(ST)
ST部門では3名の常勤言語聴覚療士が勤務しています。人が人らしく生きていくうえで、人とコミュニケーションをとることや食べものを摂取することは欠かすことができません。
しかし、脳に障がいを負うことで、身体の障がいと発達全般の問題が生じ、それらによって、話すこと、聞くこと、読み書きなどのコミュニケーションの障がいや、食べることや飲み込み(嚥下)の障がいが生じます。私たちは、人との関係を介してコミュニケーションが円滑に進むように援助したり、声を出す、言葉を話す、食べる(摂食)、飲み込む(嚥下)といった運動機能を援助します。
当センターの利用者様には障がいが重度な方が多くおられます。治療を行なうに当たっては常に機能の改善だけを重視するのではなく、ADL、QOLの両側面からの援助と生活に活かせる治療を意識しています。
臨床心理
当センターは、障がいが重度の方から発達障がいの方まで様々な方が利用されています。心理部門では、検査や面接、行動観察などを通して生活全体を包括した評価を行い、必要な支援を検討、展開しています。一人ひとりの利用者様に対して、『より豊かな生活を送っていただきたい』という思いを大切に、利用者様やご家族と向き合っています。
入所では発達や生活の評価、不安や問題に対する心理的側面からの分析を行い、より充実した生活を送っていただけるようアプローチしています。
外来では、就学前や学童期のお子様に対する心理検査や個別・グループでの心理療法、ご家族に対する子育てや発達に関する心理相談、学校訪問などを行っています。
利用者様やご家族のより楽しく、より豊かな生活の支援を目指しています。
リハビリクローズアップ

[書道活動について]
入所の利用者様に対して、OTとSTの合同活動として、小グループでの書道活動に取り組んでいます。第一の目的としては、大人の男性や女性に対して落ち着いた年齢相応の活動を提供することです。また、書を書くことだけを目標とせずに、スタッフが介助しながら、物事を円滑に操作するための土台となる手元への注視や追視を促す事や新しい場面へ適応しづらい方に対して、環境(場所・メンバー)、頻度や手順を一定にすることで、状況の理解を深めながら自発的な反応を引き出すことを目的に関わっています。

この活動を始めて様々な利用者様の変化が見られるようになってきました。はじめは、部屋の隅から様子を伺っていることが多かった利用者様も、今では自分で手本を選び、誇らしげに作品を見せてくださいます。また、姿勢環境を工夫することで、よりその場の雰囲気を楽しめるようになり、笑顔で語りかけてくださる利用者様もいます。
現在では、書道だけではなく絵手紙などにもチャレンジしています。今後も、利用者様それぞれの良い部分を引き出せるように、スタッフ共々楽しく続けていきたいです。

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